不正・不祥事
国際リスク
サイバー
職場リスク
ESG
ルール・規制
ホルムズ海峡の事実上の封鎖や中国による輸出管理強化など、変動する国際情勢を受け、重要物資の調達リスクに直面する日本企業が増えています。重要な輸出相手国から関税を課されたり、他国への技術流出が懸念されるような体験をしたりした企業も少なくないでしょう。地政学的環境が変化を続ける中、企業が競争力を強化し成長を続けるために、経営者はどのような視点を持つべきでしょうか
2026年6月16日
変質する米国市場、日系企業に戦略転換迫る 米国ビジネスを取り巻く環境が、大きく変わり始めている。高関税、移民抑制、中国への強硬姿勢など、トランプ政権は発足以降、大胆な政策を矢継ぎ早に打ち出してきた。今年に入ってからも、ベネズエラやイランへの軍事行動など、政策の手を緩める姿勢はみられない。 こうした変化を単なる「トランプ現象」として片づけるのは適切ではない。注
2026年6月11日
米国とイスラエルがイランを攻撃し、イランが実質的にホルムズ海峡を封鎖してから約3カ月が経過した。中東情勢を巡る混乱はなお続くとみられ、日本企業が受ける影響も大きい。そしてこうした地政学リスクは、中東に限らず世界各地に存在する。 筆者は、セキュリティとインテリジェンスに強みを持つ経営コンサルティング会社コントロール・リスクス・グループの日本法人で代表取締役社長
2026年6月2日
地経学リスクの高まりに伴い、日本のグローバル企業で経済安全保障に対応するチームを設立する企業が増えている。最近は各社でチームの設立がひと段落し、第2次トランプ政権の政策の動きをより把握しようという動きが活発になっている。筆者のもとにも「米国の経済安保政策の情報収集・活用はどのように行えば良いか」あるいは「ワシントンDCに駐在員を置くべきかどうか」といった相談
2026年5月26日
中国が日本に対する輸出規制を強めている。1月には中国輸出管理法などに基づいてレアアース(希土類)など軍民両用(デュアルユース)品の日本への輸出規制を厳しくした。2月には両用品の輸出を禁止する日本企業20社と、個別輸出許可を要する日本企業20社のリストを公表した。 輸出規制には、日本の軍事ユーザー・軍事用途に加え、「日本の軍事力の向上に寄与するエンドユーザー・
2026年5月21日
経済安全保障、と聞いて最初に思い浮かべるのはどんなことでしょうか。大手企業を中心に経済安保を担当する部署の設置が進む一方、「イメージがわかない」という方もいるでしょう。日経リスクインサイトでは5月、「経済安保のリアルと実践」と題して、様々な観点から経済安保に関する専門家の原稿をお届けします。 今回は導入編として、いくつかの調査から、日本企業がいまどのように経
2026年5月12日
不正や不祥事が発生した後に、「実は社内のマネジメントが機能不全に陥っていた」とか「リスクマネジメント部門が形骸化していた」などといった実態が明らかになるケースは少なくありません。リスクマネジメント部門の本来の役割は「転ばぬ先の杖」です。しかし現実は、ひたすら社内外の調査・分析に追われ、決して行動に移されない膨大なリポートをまとめるだけに陥ってしまっている例も
2026年4月23日
特許の中でも先進的な特定技術を満たすために必要な「標準必須特許(SEP)」について2月に引き続き、日本企業が知っておくべきリスクを解説する。2月に配信した「日本企業が知らない『SEP』の怖さ㊤」では、特にSEPを巡る国際的な司法判断の動向などに焦点を置いた。今回の㊦では、国際的な状況を踏まえ具体的に日本企業がどのように対処していくべきなのか、リスクを低減する
2026年4月21日
昨年から不正会計問題で注目を集めていたニデックは3月、第三者委員会の調査報告書を公表した。報告書は、創業者・永守重信氏による過剰ともいえる業績プレッシャーや社内の広範囲にわたってはびこった不正の多さ、内部監査や社外取締役によるチェックが事実上機能不全に陥っていた実情などを描き出している。報告書が指摘した内容を受け、他の企業はニデックを「他山の石」としてどのよ
2026年4月16日
「企業ガバナンスと仏教」。そう聞いても、そのつながりにピンとこない方がほとんどだと思います。ただ、企業不正や不祥事を多く手がけてきた深水大輔弁護士は、日本企業のガバナンス、コンプライアンス・プログラムや組織風土を改革していくためには、日本文化や日本人の考え方の根底に流れる物語としての仏教の考え方を踏まえることが有効なアプローチになると考えるようになったといい
2026年3月19日
筆者は中国ビジネスに関する経験や知識を元に、多くの日本企業に助言したり交流したりしている。台湾有事リスクに関しては企業によって対応はバラバラで、「お手本」と思える企業と「反面教師」的な対応をするパターンに分かれる。残念ながら、十分な危機感を抱いて備えを進めている企業は少数といえる。 そして対応が不十分な企業には、共通の課題がみられる。「ネガティブな話をして中
2026年3月17日
3月に入り、人事異動や新年度準備の足音が近づいてきました。企業の現場では、例年この時期に離職や配置転換にまつわる動きが活発になります。そうした中で、いま経営サイドが見過ごしてはならない現象の一つが、退職代行サービスの急速な浸透です。 直近では、退職代行サービス「モームリ」を巡る問題が事件化し、改めて社会の注目を集めました。退職代行をめぐっては、法的な位置づけ
2026年3月3日
コントロール・リスクス・グループ(本社・英ロンドン)は世界のビジネスリスクのトレンドを挙げた「リスクマップ」の2026年版を公表しました。リスクマップは世界の企業を想定したものですが、その中で特に日本企業が留意すべきポイントを取り上げ、対応の仕方を考えたいと思います。 2026年のキーワードには「ノールール」が挙げられます。リスクを低減するという意味で、明文
2026年1月13日
「トランプ関税」が新たな局面を迎えている。米国内では相互関税などに米裁判所が違憲と判断し、現在審理中の連邦最高裁も近く判決を出す見通しだ。最高裁でも違憲判決が維持されることを見越し、日米の企業が米政府に対して追加関税の返還を求めて提訴する動きが相次いでいる。現行制度では、いったん納税額が確定するとたとえ後に「違憲」とされても企業に還付されない恐れがあるためだ
2026年1月8日
米国にトランプ二次政権が誕生して2026年1月で約1年になります。米国第一主義に基づく政策を進めており、関税やエネルギー政策などで前政権からの方針転換が目立っています。対中政策は前政権までの強硬な姿勢を原則引き継いだものの、中国による重要鉱物の輸出規制を受けて事実上譲歩する場面も出ています。目まぐるしい政策の変化に世界のビジネス界は多方面の影響を受けています
2025年12月18日
ここ数年、企業の取締役・執行役員などの役員が「不適切な行為」によって退場する事例が後を絶ちません。 2023年、2024年、そして2025年と時を経るにつれて、その勢いは止まるどころか、むしろ加速しているように見えます。背景の1つに、役員相互のガバナンスが機能し始めたことがあるでしょう。 本稿では、2025年に相次いだ役員の辞任例を振り返りながら、なぜ今、こ
2025年12月16日
米国で査証(ビザ)の審査を含め移民法の厳格化が進んでいる。トランプ大統領は1月の就任当日、国益を損なう外国人の入国を阻止し、既に米国内にいる人に対しても「可能な限り最大限の審査」を実施するよう関係省庁に命じた。その後は一部手数料の引き上げや摘発強化など、ビザを巡るルールや運用の状況はめまぐるしく変化している。米国でビジネスをする日本企業にとっていまや移民法遵
2025年11月25日
高市発言が突きつけた現実 高市早苗首相による国会での台湾有事をめぐる発言が、中国側の強烈な反発を招いている。私は過去30年あまり、中国ビジネスに携わり、現在は中国に進出する日本企業の経営アドバイザリー業務を行っている。これまでの経験や中国の政治文化を踏まえると、今回の中国の「怒り」の大きさは深刻だ。過去を振り返ると、2001年に小泉純一郎氏が首相に就任後、靖
2025年11月20日
パレスチナ自治区ガザのイスラム組織ハマスとイスラエルの衝突が始まった2023年10月以降、中東情勢は急展開した。今年6月にはイスラエルとイランという地域大国の間で「12日間戦争」と呼ばれる直接交戦に発展し、邦人が退避する事態になった。一連の経験から浮き彫りになった教訓に加え、潜在的リスクである東アジアでの有事にどう対応するかについても考えたい。 ミサイルや無
2025年11月18日
サプライチェーン見直しに2度の転機:コロナと関税 2020年に始まった新型コロナウイルスの流行以降、多くの日本企業がサプライチェーンの見直しを進めている。サプライチェーンマネジメントに取り組む企業の問題意識は、コロナ以降、2度の転換点を経験した。 第1波は新型コロナによる怪我の功名ともいえる。長くサプライチェーンのマネジメントはQCD(品質、コスト、納期)を
2025年11月11日